2016年04月05日

「読書」真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

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大沼紀子著 「真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者」

まよパンシリーズ第5弾。
毎回、主な登場人物は変わらずに、ブランジェリークレバヤシを舞台に、
事件が起こるという設定。
今回は、居候の希実の母が登場。希実の出生が明らかに?
そして、希実の養子縁組の話も出てきて、ややこしい事態に。。。

希実のおじとなる、長髪にサングラスのひきこもり中年男が新登場し、
希実の母との過去の交流も描かれる。
現在、過去とも、複雑に人物が絡みあい、かつ、面白く読めるものがたりです。

今回は2冊分の厚さを1冊にしてくれてありがたい!


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2016年03月15日

「読書」怒り 上・下

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吉田修一 著 「怒り 上・下」

1件の殺人事件が起こって2年後の、3組の家族に焦点をあてて、話が進行する。

1組目は、父娘2人の家族にひょっこり現れた青年。
娘と同棲するまでになるが、その青年は姓も変えなければならないほどの
事情があった。

2組目は、ゲイのカップル。
この2人もゆきずりの出会いから、一緒に住むようになるが、居候するように
なった男は何者なのか?本当の愛情なのか、利用されているだけなのか、
ゲイ仲間の2人が空き巣の被害にあうが、その犯人はだれなのか?
同居の男性は、居候の相手を疑う、、、

3組目は、高校生の同級生2人。
波照間島に引っ越してきた泉は、同級生の辰哉と仲良しになり、那覇に買い物に
出かけるが、そこで泉がレイプされそうになる。
波照間島から船でしか行けない無人島の廃墟に潜む田中という男と泉は知り合いに
なる。田中は辰哉の実家の民宿でバイトするようになるが、この男の正体は?

まったく関係のない3組の人間模様が衝撃的で、読んでいて目が離せなかった。
どんどん引き込まれていき、それぞれの家族の苦悩が最終どういう形で終わるのか、
2冊一気に読んでしまった。

なんと、2016年秋に映画化されるそうです。
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2016年02月18日

読書「残り全部バケーション」

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伊坂幸太郎著 「残り全部バケーション」

タイトルが印象的ですが、おはなしのカギとなっている言葉です。

あくどい仕事をする溝口は、後輩の岡田から足を洗いたいと言われ、
適当な電話番号でショートメールをして、「友達になってくれませんか?」
と書いて、その相手から返事が来て、友達になれたら、足を洗っていいと
岡田に条件を出す。

岡田がメールを打った相手は、離婚寸前で、まさに家族離散するところの
早坂という中年男性だった。その妻と娘も一緒にドライブに行くことになり、
岡田と3人家族で湖に行き、ホテルで食事をする。
その途中で、岡田が何者かに拉致され、帰らぬことに、、、

岡田が去った後、2人の後輩と仕事をするようになった溝口だが、ことあるごとに
岡田を思いだし、岡田を売ったことに罪悪感を抱くようになる。
というのは、岡田がドライブ中に拉致されたのは、仕事の失敗を溝口が
岡田のせいにしたことで、上のボスが岡田を始末しようとしたのだった。

ラスト、溝口が岡田の敵を討つために、ボスに銃を向ける。
ボスを撃ったら、溝口もやられる。
溝口がボスから解放されるために言い渡された条件は??

この話は、同時にいくつもの話が並行していて、スピード感もあるし、
付線もあって面白いんですが、短くまとめることが難しいです。
最後までハラハラドキドキする展開で、人情もあります。

posted by funfango at 11:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月01日

「読書」昨夜のカレー、明日のパン

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木皿 泉 著 「昨夜のカレー、明日のパン」

短編が連なって、一つの物語になっている。
2度読みしてしまったので、いつもよりじっくりと読みました。

テレビ界ではお馴染みの脚本家が初の小説を書いた。
あとがきで著者が言っているが、初めは小説という枠にとらわれて、
パニックになり、書けない日々が続いたようだが、のちに、枠の中に入れる
モノすなわち人物について、それぞれを描けばいいのだと思ったとある。

そのとおり、複数の短編は、主な登場人物のテツコ、ギフ、一樹、お隣の宝、
テツコの同僚や恋人が、それぞれクローズアップされて、描かれている。
登場人物の過去の話や死んだ人の生きているときの話も出てくる。

現在生きている人、死んでいる人の区別なく、お話が進行し、生きている人が
死んだ人を想って、何気なく生活していることを、同じような経験をした読者も
「そうそう」と思わずにはいられない、おはなしです。



posted by funfango at 08:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

「読書」ストーリー・セラー

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有川 浩 著 「ストーリー・セラー」

side:Aは、作家である妻が致死性脳劣化症候群という、思考をするほど脳が劣化し、
やがて死に至るという病気に侵されるが、妻は書くことを続け、やがて死んでしまう
というストーリー。

side:Bは、会社の同僚だった妻が、専業の作家になり、売れてきた頃に、
夫のガンが見つかり、2人の生活ががらっと変わる。
妻は、夫のことを書くことで逆夢になると信じ、原稿を進めるが。。。

どちらも、夫婦のどちらかが極限状態に陥り、2人の家族も絡んで、
醜い感情が入り乱れる。
夫の妻への愛情、妻の夫への愛情が、作家という特殊な仕事を通して
描かれており、作家という仕事の内面が少し見えた気がした。
posted by funfango at 18:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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