
今日は、気持ちのいい秋晴れで、空を見上げてみました。。。
最近読んだ2冊をいちどにご紹介します。

荻原 浩 著 「ちょいな人々」
短編を7つ収めた文庫。
タイトルのお話は、「いるいる、こういうサラリーマン」と言ってしまう、
ごく普通の男性が、会社で突然「カジュアルフライデー」が実施されることになり、
部下の女性に、ファッションを「ちょいカワ」と言われ、翻弄され暴走するというお話。
主人公の勘違いっぷりは、「ちがうちがう!」と言ってあげたいほどの痛々しさです。
もう一つ、「犬猫語完全翻訳機」というお話。
これも、試作品を使用したユーザーの各例を淡々と描いているんですが、
飼い主の心とは裏腹に、犬や猫たちが、残酷なほど本音で話す言葉がぞくっとします。

大沼 紀子 著 「真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫」
まよパン第4弾です。
今回は、ブーランジェリークレバヤシの居候の女子高生、希実のいとこの沙耶が
お店にやってきて、ひと騒動〜というお話です。
幼いころ、沙耶の両親宅に預けられていた希実の、いじめや母親との確執など、
今まで語られなかった過去が少しずつ明らかになっていきます。
沙耶が言う「呪い」とはどういうものか?
家族にかけられた呪いって、どこにでもありそうなことなんだけど、それが原因で
人間の性質を決定してしまうものなんだな。。。と改めて思いました。
ここのところ、「母と娘」がテーマの本が偶然続いており、考えさせられます。
posted by funfango at 14:17
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